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妊娠初期に葉酸を飲まなかったら障害のリスクが上がるの?

      2017/07/21

妊婦

妊活中や妊娠中は葉酸を多く摂取した方が良いとよく言われていますよね。
けれども、妊娠する前はそんなことを知らなくて、妊娠してから葉酸が必要だったと気づくケースも少なくありません。

葉酸を多く摂取した方が良いと言われるのは、赤ちゃんの神経閉鎖障害のリスクを下げるためです。
では、妊活中や妊娠中に葉酸を摂らなければ、このリスクが上がってしまうのでしょうか。

葉酸を摂取していなかった場合、また妊娠してから葉酸を摂取しても意味がないのかについて紹介します。

妊娠初期に飲まなかったら障害のリスクが上がるの?

妊活中や妊娠中に葉酸を飲まなければ障害のリスクが上がるのでしょうか。

赤ちゃんの先天性疾患の1つとして神経管閉鎖障害があります。
葉酸を摂取することで発症率が下がる障害です。

神経管閉鎖障害の発症率はどのくらい高いのでしょうか。
平成12から13年の統計ですが、葉酸を意識して摂取を心がけていない妊婦における発症率は1万人中に4~6人となっています。
およそ0.04~0.06%の確率になります。

ダウン症に関しては年齢によってリスクに大きな差があります。
20代では、およそ0.05%
30歳では、およそ0.1%
35歳では、およそ0.2%
というように年齢が高齢化するにつれてリスクが高くなります。
とはいえ、全体から見れば発症率は低いといえるでしょう。

じゃ葉酸って摂らなくても大丈夫?

リスクがもともと低いのであれば、葉酸は摂らなくても大丈夫なのでは?と思いますよね。
確かに、妊娠初期に葉酸を摂らなかったからといって、障害のリスクが上がるわけではないので、葉酸が必要と気づかなくて摂らなかったからといって神経質に考える必要はありません。

ただ、葉酸を摂っても意味がないわけではありません。
ニュージーランドやイギリス、アメリカなどにおいては、葉酸摂取を心がけることにより1/10に減少していることから、葉酸摂取は神経管閉鎖障害などのリスクを軽減することが国の研究結果から証明されています。
リスクとしてはもともと低いものですが、よりリスクを低減させるために葉酸を摂りましょうと推奨しているわけですね。
妊活中・妊娠中に葉酸を摂らなかったら障害のリスクが「上がる」のではなく、リスクを「下げる」ことができないと言った方が適切かもしれません。

昔の人は葉酸を摂ってなかったけれども

よく昔の人は葉酸を摂ってなかったから飲まなくても大丈夫ということを言う人もいます。

ただ、昔と現代では環境がかなり違います。
女性の社会進出が進んだおかげで、夫婦共働きでキャリアを積んでいる女性の場合、ついつい子作りより仕事を優先してしまうことが多くなりました。
晩婚化、そして高齢出産が昔に比べて増加しています。

全体からすれば障害の発症率は低いですが、高齢化するにつれて障害のリスクが高くなることには違いがありません。
現代の環境からすれば、リスクを低減させるために葉酸を摂取することはやはり大切なのです。

妊娠初期に飲まなかったら意味がない?

赤ちゃんが形作られる妊娠初期に葉酸を摂ってないと効果がないから、その後に摂取しても意味がないと思われがちです。

確かに赤ちゃんの障害を予防するためには、妊娠前から妊娠初期に重点的に摂取することが効果的です。
ただ、葉酸は赤ちゃんの障害を予防するためだけに必要なわけではありません。

妊娠中の葉酸摂取は、早産、胎児発育遅延、妊娠高血圧症候群などのリスクを低減させる効果が期待できます。
また産後の授乳期でも良質な母乳を作るために必要で、母乳不足に悩まされたりしないためや赤ちゃんの成長のためには欠かせない栄養なのです。

妊娠中~授乳期に渡り不足しがちな栄養ですから、葉酸を摂取することは十分に意味があることなのです。

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