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妊娠中に葉酸が必要だと言うけれども欠乏するとどうなるの?

      2016/10/24

妊娠するとお母さんと赤ちゃんのために、栄養に関して普段以上に意識する人も多いでしょう。
特に妊娠期間中や授乳期のお母さんにとっては葉酸が必要な栄養と言われています。
葉酸はビタミンや鉄分、カルシウムなどに比べると、それほど有名な栄養ではないので、なぜ必要なのか今ひとつピンとこない栄養素かもしれません。
葉酸が不足すると、身体にどんな影響が出るのでしょうか。

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貧血

葉酸が不足した時に症状として出やすいのは、貧血です。
貧血というと鉄分不足が原因で起こるのではないかと思う人が多いかもしれませんが、それとは性質が違う貧血です。

鉄分は赤血球の中に組み込まれて、その鉄分が酸素を結びつけて酸素を体中に送り届ける役割を持っています。
そのため鉄分が不足すると酸素が行き渡らずに立ちくらみやめまい、貧血と言った症状を引き起こします。

ですが貧血には、これ以外にも起こります。
葉酸不足による貧血です。
葉酸が不足すると赤血球を作り出せなくなってしまうのです。
赤血球そのものが無いので、いくら鉄分を摂っても血液となって体中にめぐることが出来なくなってしまいます。
その結果、やはり体中に酸素が行き渡らずに貧血を起こしてしまうのです。

妊娠中・授乳中の女性は鉄分や葉酸が不足しがちになるので、貧血は妊婦さんにとって、非常に多くの人が経験する症状になっています。
この時に、鉄分だけでなく、造血作用がある葉酸も併せて摂らなければ症状が改善されないことがあります。

免疫機能減衰

妊娠するとお母さんの身体の免疫力は低下するとよく言われます。
免疫力が低下するために、病気の原因菌などが排除できなくなり、病気にかかりやすくなります。
そして妊娠中は、赤ちゃんの影響の心配もあるので効率的で充分な薬を服用することもできないので、重症化もしやすくなってしまいます。
病気と聞くと風邪やインフルエンザなどを警戒する人が多いですが、ウィルス性の食中毒もあるので注意が必要があります。

葉酸は病気から身体を守るための粘膜や免疫細胞を生成する働きを担っています。
葉酸が不足すると粘膜が薄くなったり、簡単に傷つくようになったりします。
粘膜が弱まると免疫力も低下し、傷つきやすくなるとそこからウィルスが侵入しやすくもなってしまいます。
妊娠中に病気になってしまうと、長期化・重症化しやすいので、免疫力を強化するためにも妊娠中の葉酸摂取はとても大切なことなのです。

もちろん、マスクや手洗いうがいなどの予防策も併せて、冬などの風邪やインフルエンザが流行する時期は、健康に過ごせるように注意が必要です。

消化管機能異常

葉酸が不足すると粘膜が弱くなってしまい、免疫力の低下につながってしまうことがわかりました。
ただ、粘膜が弱くなることの問題は免疫力の低下だけではありません。
消化器官などの粘膜にも障害がでてきます。
妊娠期間中は、普段以上に胃や腸の機能が弱っていますし、つわりなどで吐く事が多いと胃液で粘膜が損傷することも少なくありません。
逆流性食道炎に悩まされる妊婦さんも少なくないのですし、胃腸だけでなく口の中にもトラブルを引き起こしてしまいます。
口内炎や舌が赤くなる舌炎などの症状が現れた場合は葉酸が不足しているかもしれません。

葉酸が欠乏する時はどんな時

赤ちゃんは受精卵から細胞分裂を繰り返して成長していきます。細胞分裂を促す葉酸は、お腹の中で育つ赤ちゃんの成長に欠かせないビタミンなのです。
特に妊娠初期は、赤ちゃんの身体を形作るために細胞分裂が盛んな時期です。
大体妊娠してから1ヶ月ぐらいまでは細胞分裂が活発に行われているので葉酸も非常に多く使われています。

このために、一般的に葉酸が不足しがちな時期は、身体が発達する成長期の他に妊娠期間だと言われています。
また、授乳期間もお母さんは大量に血液を作らなければならないので、造血作用のある葉酸が不足しがちになります。

なぜ欠乏する

妊娠中に必要な葉酸ですが、普段の食事から摂取するのは難しい栄養素でもあります。
大学の調査によると、厚生労働省が推奨している量を摂取している妊婦さんは7%程度に過ぎず、およそ9割以上の人が不十分だということがわかりました。

なぜそれほどまで必要量を摂取できていないかというと、普段食べている食事の中には、葉酸を多く含まれている食材が含まれていることが少ないことが挙げられます。
葉酸は、枝豆、アスパラガス、ブロッコリー、ほうれん草などに含まれています。
また調理法によっても葉酸は失われてしまいやすいこともあります。
葉酸は水やお湯に溶け出しやすく、茹でたり煮物にしたりすると野菜の中から流れ出てしまって食べるときには半分以下になっていることもあります。
意識して食事に葉酸を取り入れなければ、1日の必要量を摂取するのは大変なことなのです。

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