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東洋医学におけるつわりの原因

      2016/11/29

西洋医学では、病気の原因を突き止めて治療を行います。
つわりのような原因がはっきりしない病気では対症療法が基本になります。
そもそも西洋医学ではつわりを病気として考えられていないのです。
また、薬で症状を抑える方法は妊娠中は避けたいですよね。

一方で、東洋医学ではつわりにも原因があると考えられています。
月経不順や生理痛などの薬としても漢方薬は使われていることが多く、ホルモンバランスや自立神経の乱れからくるイライラや頭痛に対しても漢方薬を用いられることがあります。
東洋医学で用いられる漢方薬は自然由来なものを利用しており、作用が小さくゆっくりと治していくのが一般的です。
ですから、妊婦さんも安全に利用できる薬もあります。

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東洋医学におけるつわりの原因は?

つわりのひどい人は脾虚か水滞・水毒のどちらかの場合が多いです。

脾虚

脾虚(ひきょ)とは、主に胃腸が弱っているという事です。
胃腸や内蔵が弱いところは、体のエネルギー循環を悪くしてしまいます。
そのため疲れやすかったり、体がだるくなったりとさまざまな症状が出てきます。
胃腸や内蔵の働きが悪いと、食べたものの消化吸収や排泄機能が悪くなるので、このような症状が出てきてしまいます。
脾虚への対策としては食事での注意です。
食欲が無い時でも食べることは大事ですが、食べ物を消化し、吸収するのは胃腸に負担をかけ、エネルギーを消費します。
胃腸が弱まっている脾虚の人が消化に悪い食べ物を食べていると、かえって体に負担をかけてしまいます。
「規則正しく、一定の量を」ではなく、「空腹を感じたら腹八分」という食べ方を意識してみると良いでしょう。

水滞・水毒

水滞・水毒とは水の巡りが悪いなどの水分代謝の乱れが体の不調につながるという考えです。
水滞の原因で最も多いのは胃腸の働きが落ちているために食べたり飲んだりしたものをうまく消化・吸収できずによどんで濁った水分が体の中に溜まってしまうといったケースです。
主に冷えや足のむくみ、関節痛などの症状がでます。
唾液がたくさん出てしまい常に口の中が気持ち悪いというよだれつわりも一種の水滞・水毒によって発する症状です。
唾液の分泌が必要以上に多いのは、東洋医学では裏寒証と呼び、胃腸が冷えている、つまり胃腸の機能が低下していることによるものと考えられています。
妊娠期間中、とくにつわりの時は嘔吐などで水分が不足しがちになります。
大事な体のために脱水症状は避けなければなりませんが、一度に大量の水分を飲んで水分補給するのはオススメできません。
水滞・水毒の原因になりかねないからです。
植物に水やりが必要だといっても、やり過ぎれば根が腐ってしまうのと同じで、過剰に水分を摂り過ぎるのも体には良くありません。
お腹を冷やさないように、適切な量を数回に分けて水分補給することが大事です。

瘀血

つわりの症状としてはあまり多くありませんが、瘀血は女性に多い体の不調タイプです。
瘀血は「ふる血」や「汚れた血」、「悪血」とも呼ばれることがあるので、ドロドロした血液をイメージしますが、血の流れが悪くなることによって起こる様々な疾病を指しています。
代表的な例として生理不順など月経に関係する疾患を始めとして、冷えやのぼせ、頭痛、高血圧や低血圧、貧血なども瘀血によって出やすい不調になります。

つわりによく飲まれている漢方

つわりに苦しんでいる方はつわりの漢方「小半夏加茯苓湯」をまずは飲んでみましょう。

小半夏加茯苓湯

小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)は、半夏(ハンゲ)、生姜、茯苓(ブクリョウ)の3種類が含まれている漢方です。
半夏には吐き気を抑える作用があります。
生姜は吐き気を抑えると同時に半夏の刺激性を緩和させます。
茯苓は胃腸機能を補う作用があります。
シンプルな構成なため、胃腸機能が低下しているような吐き気であれば、とりあえずどんな吐き気にも使うことができます。
ただし、小半夏加茯苓湯は胃腸機能の低下を補うものではなく、吐き気を抑えるための漢方です。

小半夏加茯苓湯は強い吐き気を伴うつわりには効果的です。
しかし、吐き気もあるけれども、みぞおちのあたりの痛みが強かったり、虚弱体質で痩せていて冷え性という方など小半夏加茯苓湯ではいまいち効き目が無いなと感じたら人参湯も飲んでみると良いかもしれません。

人参湯

人参湯(にんじんとう)は、名前の通り主薬に人参をはじめ、蒼朮(ソウジュツ)、乾姜(カンキョウ)、甘草(カンゾウ)が含まれている漢方です。
人参は滋養強壮薬でもあり、胃腸機能を高め体力や気力の回復を助けます。
蒼朮は無駄な水分を取り除く作用があり、もたれや下痢に効果があります。また、よだれつわりにも効果があります。
乾姜は生姜を乾燥させたものです。吐き気を抑えたり消化不良や急性胃炎に作用します。
甘草は胃炎に効き、これらの生薬の緩和作用があります。

以上がつわりの時にはよく飲まれている漢方です。

 

漢方薬といえども薬には違いないので、副作用もあります。
ただ、西洋薬に比べれば薬の効き目も弱く、副作用の作用も弱い場合がほどんとです。
漢方の薬は、患者の病状だけでなく、体質や体の状態を診て処方されます。
つわりの症状も人それぞれなため漢方を使った療法をする場合、専門の漢方医に相談した方が良いでしょう。

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