妊婦さんと赤ちゃんとつわり

妊婦さんのつわり対策

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つわりの時期は虫歯になりやすい環境

   

昔、「子を産めば歯を失う」などと言われていました。
妊娠すると虫歯になりやすいということが昔から言われ続けていたのです。
とくにつわりの時は、虫歯になってしまう妊婦さんが多いようです。

妊娠や出産すると特別歯が弱くなったり、虫歯になりやすい体質になってしまうのでしょうか。
虫歯ができる主な原因は、歯磨きの仕方や間食・甘い物の摂り過ぎ、歯の質が弱い、唾液の量が少ないなどが多く知られています。
食事の摂りかたによって虫歯を作ってしまうこともあると言われております。

食事の回数や間隔に注意

食後は、菌がはたらいて乳酸をつくり1分もしないうちに、歯の表面をかなり強い酸性にかえます。
歯の主成分のカルシウムは、酸がきついと溶け出す性質があるため、乳酸の酸で溶け始めます。
通常は唾液は弱アルカリ性ですので、乳酸の酸を中和します。
口の中の酸性が強くなり過ぎないように抑えてくれます。
食後に発揮されますが(食事をすると唾液がたくさん出ます)それがずっと続くわけではなく、回数として1日3~4回が限度ということです。
食事の回数が(おやつやつまみ食いを含めて)5回以上になると、中和する力があまり発揮されず、口の中が酸性のままになってしまいます。
つわりなどで1度にたくさん食べられないないとき、小分けに食べ、食事の回数が増えます。
妊娠すると唾液の「中和する力」が落ち、酸によりダメージを受けた歯を修復する力が低下すると言われています。
妊娠中、特ににつわりの時は虫歯になりやすい環境なのです。

つわりの時は、食べられるものが少なくジャンクフードや甘いものに手が伸びてしまいます。
それは仕方ないことです。
ですが、虫歯が気になる場合、食事の間隔を意識して数時間以上あけましょう。
そして糖分を含んだ食べ物は控えめにした方が良いです。

食後の歯磨きは有効、気分が悪いならマウスウォッシュも

毎食後すぐ、細菌が活動を始める前の歯磨きは効果的です。
ですが、つわりの時期は、歯ブラシを口に入れるだけで気分が悪くなります。
歯磨きが十分にできないことも虫歯になりやすい原因です。
どうしても歯ブラシを使うのがつらいときは抗菌作用の高い洗口剤を利用すると良いでしょう。
口をすすぐときはなるべく長時間クチュクチュしたほうが圧力がかかり汚れが落ちやすくなります。
洗口剤は濃度や回数を必ず守りましょう。

このように妊娠中は虫歯になりやすく進行しやすいので妊娠の前に歯科治療を済ませておく事が大切です。

赤ちゃんに虫歯が感染するというのは本当?

「赤ちゃんの虫歯、実はママがうつしていた!」という事実が最近の研究で分かってきました。

生まれたばかりの赤ちゃんの口腔内にはむし歯菌(ミュータンス菌)は存在しません。
母親から胎児への唾液を介して伝播することが一番多いので「母子感染」と言われています。
特に食べ物をあらかじめ噛んで子供に与えたりスプーンやお箸を親子で共有する行為によって伝播します。

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中を調べてみても、虫歯の原因となる細菌は1つもありません。
ところが、家族のだれか(主に母親)の口の中にこの細菌がいると、生後1才7ヶ月~2才7ヶ月までの1年間に、同じ箸やスプーンで食事を食べさせたり、キスしたりしているうちに、唾液を介して知らず知らずのうちに赤ちゃんに細菌を感染させてしまうのです。

感染を防ぐには、この期間、赤ちゃんへの口移しをやめることですが、その前にママをはじめ、家族の虫歯を減らす努力をしましょう。
虫歯が多い人ほど可能性が高くなるので早めの治療を心がけましょう。

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