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出生前検査でわかる事と注意点

      2017/05/10

お腹の赤ちゃんの脳や身体に先天性の異常があったり、染色体異常によるダウン症などが起こる可能性は少なからずあります。
ダウン症は高齢出産になるほどリスクが高まると言われていますが、若いカップルでも染色体異常は起こりえます。
どんな人でも、精子や卵子の10%~20%の確率で染色体異常が見つかっているからです。

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先天異常の確率

誰しも元気で健康な赤ちゃんを産みたいと思うものです。
けれども、お腹の赤ちゃんの脳や体に生まれつき障害があったり、奇形となる先天異常は確率としては高くないですが、誰でもその危険性はあるのです。

日本産婦人科学会の調査では、妊婦さんの年齢が25歳から30歳で1.8パーセント、35歳から40歳で2パーセント、40歳を超えると2.3パーセントの確率で先天異常が起こるとされています。

DNAイメージ
妊娠中の女性にとっては、妊娠初期に起こる流産の原因になってしまう染色体異常は避けたいものです。 流産のほとんどが染色体異常によるものだとも言われています。 染色体異常による流産

出生前診断

出生前診断は、胎児が母体内で健全に成長しているか、妊娠経過を確認するために行う検査です。
妊娠中の母体から血液や羊水などを採取して調べる検査のことです。 従来までの方法に加え、最近ではより精度の高い新しい診断方法が取り入れられるようになってきています。

羊水検査

妊娠16週目ぐらいから行われる検査で、お母さんのお腹に針を刺して羊水を採取して診断します。
赤ちゃんは子宮の中で羊水に浮かびながら成長していきます。
羊水には赤ちゃんの細胞の一部が含まれているため、赤ちゃんの成長具合や染色体異常などの診断が正確にわかる検査方法です。
一方で、お腹に針を刺して羊水を採取するので、出血や羊水が漏れ出してしまったり、傷から感染症を起こしたりすることもあります。
羊水検査後に胎児が流産する可能性が0.1~0.3%の確率であると言われており、検査には危険性もあります。

絨毛検査

羊水検査と似たような検査で絨毛検査があります。
赤ちゃんとお母さんを繋いでいる胎盤の一部である絨毛を採取して検査する方法です。
絨毛にも赤ちゃんの細胞の一部が含まれているために、成長具合や染色体異常の正確な診断を行うことができます。
妊娠9週~11週ぐらいからできる方法で羊水検査に比べて早く検査が行える特徴があります。
けれども羊水検査と同様、お腹に針を刺したりして、絨毛組織を採取するために、出血や羊水の漏洩、感染といった危険が伴います。
また羊水検査よりも流産の確率が高く、リスクが高い検査方法です。

母体血清マーカーテスト

お母さんの負担が少ない方法として血液検査による診断があります。
妊娠15週ぐらいから検査することができ、血液を採取してタンパク質の濃度を測定します。
異常があった場合と正常な場合との濃度を比較し、異常がある確率を出して診断する方法です。
この診断は、同年齢の人と比べてリスクが高いかどうかを判断する方法で、高年齢の人には適さない方法です。
例えば、染色体異常の率が高くなることがわかっている40才の人が検査を受けた場合でも、同じ年齢同士で比べるので、確率としては低く出ることがあるのです。アメリカでは、35才以上だと血清検査はしないほうがいいのではないかといわれています。

この診断ではポジティブという結果がでれば異常の可能性が高く、ネガティブという結果がでれば異常の可能性が低いという意味ですが、ポジティブの結果が出ても異常でないケースも存在し、ネガティブの結果が出ても異常を持った赤ちゃんが産まれることもあります。

この検査はスクリーニング検査の一つで、非確定検査法とも呼ばれています。
この検査だけでは確定できません。
身体への負担が少なくリスクもない方法ですが、診断結果の信頼性が低い診断方法です。

超音波検査

妊娠9週ぐらいから超音波を使った検査が行えます。
超音波検査というと妊娠4週ぐらいから胎嚢を確認したり心拍確認をするために妊婦健診の時に行われるので、馴染みの人も多いと思います。
出生前検査では、もう少し胎児が成長して首の後ろのたるみやむくみのようなものを超音波で測り診断するので、妊娠9週~12週ぐらいから検査ができるようになります。
超音波検査では胎盤のチェックやへその緒に異常がないかを調べられ、胎児が染色体異常などのリスクが高くないかどうかの確認が正確に行えます。
けれども超音波はその特性上、見えやすい所と見えにくい所があります。
超音波だけでは、すべての異常を発見できるわけではありません。
ダウン症の中でも形態異常がない赤ちゃんだった場合は、超音波だけで生まれる前に診断することは難しいと言われています。

検査を受ける前に夫婦で話し合いを

出生前の検査方法は様々あり、リスクはありますが事前に赤ちゃんの状態を知ることができます。
ですが、病院側から出生前検査を薦めることは、極めてリスクが高い場合以外はほとんどないでしょう。

最も重要な事は検査を受けることではなく、その結果をどのように受け止めるかの準備です。
検査を受けようと考える時は、赤ちゃんに異常が見つかった時はどうするのかなど、あらゆる可能性について、夫婦で話し合ったうえで、決めることが大切です。
できる検査があればすべて受けておきたいという方もいるでしょうし、検査を受ければ不安が増し、ストレスを抱えることになることもあります。
検査を受ける、受けないにかかわらず、パートナーとお互いの考えや思いを話し合うことで、新しい命をどのように受け入れて育ててゆくのか、お互い後悔のない選択ができるように準備しておく必要があります。

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