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子宮の病気は妊娠のリスク、子宮の健診は?手術は?

      2016/08/17

女性特有の子宮頸ガンなど、子宮の病気が話題になっています。
病気を予防するためのワクチンが公費の補助を受けて接種ができるようになっていたり、女性の健康のためには知っておいたほうがいい情報が多くあります。
それに一度病気になってしまうと治療にはたくさんの時間が必要になりますし、その間の心身の負担もとても大きなものになります。

子宮の異常は気づきにくい

体の中のことは自分の目で見て調べる事ができず、今の自分の子宮の状態は正常なのか、何かおかしいところがあるのかとてもわかりにくいです。
子宮に異常がある場合は、体の不調として症状があらわれてくるかもしれません。
子宮は生理に大きく影響を与える器官です。
生理周期が乱れていたり、生理痛があまりにもひどい場合は市販薬などで済まさずに健診などを受け、健康な体を維持していきましょう。

生理周期や生理痛に注意

子宮の異常を察知するためにも生理周期や生理痛などは良い判断材料になります。
正常な生理(月経)とは、およそ25日から38日の間隔で起こり、3~7日間で自然に止血する周期的な子宮からの出血のことです。また1回の生理で出血する量は、30~140gとされています。
女性は12歳頃に初経(初潮)を迎え、思春期を過ぎる頃までに卵巣の機能が安定すると月経も順調となります。
生理不順では、様々な原因から卵巣や子宮の機能が不安定になったために、生理の間隔や出血日数、出血量が前述の目安から外れてしまった状態となります。

女性ならではの生理痛などで訴える人も多いことと思います。
確かに生理になると、子宮を収縮させ、はがれ落ちた子宮内膜を血液とともに「経血」として体の外に押し出すため、この子宮収縮が過剰になると痛みが発生します。
生理痛は当たり前のものと考えがちですが、あまりにも強い痛みがある場合は子宮内膜症の疑いがあります。
子宮内膜症は、子宮内膜に似た組織が子宮の内側以外の場所にできてしまい、生理のたびに出血や炎症、癒着を起こす病気です。
強い生理痛や子宮周囲の癒着による痛みなどがあり、不妊の原因になります。

婦人健診は定期的に

婦人科系の病気にかかる率は決して低くありません。
妊娠を希望する場合は、婦人科系の病気はリスクにもなるので定期的に婦人健診を受けて、早めの治療が大事です。

子宮内膜症や子宮筋腫、子宮頸がんなどは産婦人科などで健診を行っています。
婦人科系の定期健診を受けるには、人間ドックを受ける際に、乳がん検診や子宮がん検診をオプションでつける方法もあります(費用は各施設によります)。
ドック以外で乳がん検診を受けたい場合、婦人科や一般外科では行えず、乳腺外科、乳腺科で行います。
女性の病気ということで、婦人科ではと思いがちですが、乳がん検診、乳がんの検査に関しては外科になります。

子宮に関わる病気は

子宮や卵巣には腫瘍ができることがあります。
腫瘍と聞くとがんを連想するかもしれませんが、腫瘍には良性の腫瘍と悪性の腫瘍があります。
多くの場合は良性の腫瘍でそれほど問題にならないケースになることがあります。
ですが、それでも腫瘍を放置しておくと体調に影響が出たり出産が大変になったり、不妊になったりします。
子宮に関わる病気にどんなものがあるのかを知っておき、健診する際は必要であれば医師に確認すると良いでしょう。

子宮内膜症

本来子宮の内面にある内膜が子宮外に生じる病気です。
出血、腰痛、排便痛、月経痛などの症状を伴うことが多く、不妊の原因にもなります。
子宮内膜症の診断は、腹腔鏡検査などによって直接的に子宮内を調べて行います。
治療には手術で病巣を取り除きます。

卵巣のう腫

卵巣に腫瘍が生じた病気で、通常は良性腫瘍です。
初期には自覚症状はほとんどありませんが、卵巣腫瘍は腫瘍が相当大きくなると、下腹部膨満感や腰痛などが現れ、治療が必要となります。
手術で健常部分を残し、卵巣の悪い部分だけを取り除きます。

子宮筋腫

子宮の筋肉にできる良性のこぶです。
子宮筋腫は成人した女性の20%がなると言われています。
少なくない女性が子宮筋腫になりますが気づかない女性も多い病気です。
月経痛や月経の量が非常に増えたり、下腹部膨満感や腰痛を伴うこともありますが、無症状というケースも多くあります。
手術は妊娠する前や自覚症状がひどくなった時に行われます。
月経や妊娠能力を維持するために、筋腫のみを取る手術になります。

卵管通過異常

卵巣からの卵が卵管に移動したり、卵管内を通過できない病気です。
卵管が閉鎖していたり、卵管采部に癒着などの障害によって通過異常が生じます。卵管の状態を腹腔鏡検査で調べてから手術の方法を決定します。
卵管采部が閉塞しているとき、開腹手術により閉塞している部分を切開し、縫合固定することにより、本来の構造を回復させる手術です。

子宮頸がん

子宮の入り口付近「子宮頸部(しきゅうけいぶ)」にできるがんを「子宮頸がん(しきゅうけいがん)」といいます。
子宮の入り口付近に発生することが多いので、普通の婦人科の診察で観察や検査がしやすく、発見されやすいがんです。
がんになる前に発見することができれば手術によって取り除くことでがんを防ぐことができます。

子宮の手術の種類は

子宮の手術には主に2種類の手術方法があります。
開腹手術と腹腔鏡手術です。
開腹手術は腹部を切り開いて肉眼で確認しながら行う手術です。
どんな大きさの筋腫、症状にも対応できる手術で、多くの病院で行われている手術方法です。
ただ、開腹手術の場合は術後の回復に時間がかかります。
入院期間は大体2週間ほどかかります。
自宅療養とあわせると1ヶ月ほど休養が必要なケースもあります。
もうひとつの腹腔鏡手術は、内視鏡という超小型カメラで観察しながら手術を行います。
お腹に5~10mmぐらいの穴を数か所開けて手術するので傷が小さく、術後の回復が早いことが特徴です。
大体入院期間は1週間で退院できます。
早い場合は手術後2日目以降から退院できるときもあります。
ですが腫瘍の大きさによってはできないこともあります。
また、手術ができる病院も設備や技術的な問題でできないところもあります。

子宮の病気は早い段階で見つかれば、適切な対応手段が摂れます。
生理不順や生理痛がひどい場合は、放置せず健診を受けて早めに治療しておきましょう。

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