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妊娠中に虫刺され、かゆみを何とかしたいけどかゆみ止めの薬って大丈夫?

      2017/07/21

手がかゆい

夏は虫刺されが気になる季節です。
妊娠中は掻き後などが残りやすいと言われるから、なるべく掻かなくても良いようにかゆみ止めを使いたいですよね。

けれども、妊娠中は薬を使うのが心配な時期です。
湿布などは種類によっては使ってはいけない物があると聞くし、虫刺されの薬は大丈夫なの?

妊娠中で虫刺され薬の使用や注意する点などについて紹介します。

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かゆみ止めの薬は大丈夫?

虫刺されに使われる塗り薬は、かゆみを鎮めるための抗ヒスタミン剤と、炎症を抑えるためのステロイド外用剤が多く使われています。
ステロイドと聞くと怖いものというイメージがある人もいるかもしれません。
けれども、塗り薬に使用される分は、比較的濃度も薄いので安心して使えます。

虫刺されの塗り薬で代表的なムヒも、ステロイド外用剤が使われていますが、妊娠中や授乳中でも問題なく使えます。
子供に使用する場合は、生後6ヶ月以降に目安に使うようにしましょう。

蚊にさされて、すぐに痒くなった時や症状が軽い時は、まずフェミニーナ軟膏などの抗ヒスタミン剤で様子をみるのもよいでしょう。

塗り薬よりも飲み薬の方が注意

必要以上に虫刺されの塗り薬やストロイド外用剤を避けるのは考えものです。
症状が軽い時は、抗ヒスタミン剤でも対処できるかもしれませんが、抗ヒスタミン剤だけでは虫刺されに効果がないこともあります。
抗ヒスタミン剤は、かゆみを軽減させることはできますが、虫刺されのかゆみの原因である炎症を抑える効能がないからです。

炎症が悪化すると腫れやかゆみが増してしまいます。
掻き壊すと炎症が更に悪化し、ウィルスの感染を起こしてしまうこともあります。

虫刺されとはいっても、症状が悪化すれば、飲み薬の抗ヒスタミン剤やステロイド剤で治療が必要になるケースもあります。
飲み薬は塗り薬に比べて、影響が大きくなってしまいます。
この場合は、自己判断で市販の飲み薬を服用すると心配なので、腫れがひどいときや、全身に熱が出たときは病院を受診しましょう。

湿布では使ってはいけないタイプのものもある

湿布を貼る女性
妊娠するとお腹も大きくなりますし、胸も張ったりするので、肩こりや腰痛に悩まされる人も多いのではないでしょうか。
肩こりや腰痛に湿布を貼って痛みを和らげていると思いますが、湿布の中には妊娠中には使用を止めるように言われているものもあります。

厚生労働省が発表している医薬品・医療機器等安全性情報では妊娠後期の女性にケトプロフェンの使用を禁止しています。
妊娠後期の女性にケトプロフェンを湿布やクリームなどの外皮用剤として使用した時に胎児動脈管収縮が起きる危険性があるために使用を禁止するように呼びかけています。

サロンパスなど多くの湿布は主にサリチル酸メチルが使われており、それほど強力に効くという湿布ではないですが、安全性を考えればこういった湿布薬の方が安心できると思います。
一部の湿布や軟膏には、インドメタシンなどの成分が含まれているものがあります。
インドメタシンは、使用したら直ちに悪影響が出るわけではないですが、使用する際には産婦人科などの医師と相談した方が良いでしょう。

妊娠すると体に大きな変化が起こります。 胸が張ったりお腹が大きくなることで肩こりや腰痛に悩まされる 妊婦さんは多いです。 肩こりや腰痛には湿布を使って痛みを和らげたくなります

ジカ熱やデング熱などの感染症にも注意

以前に、国内で感染したことで騒ぎになったテング熱の感染症が問題になりました。
蚊を媒介に感染するので、感染しやすく怖い病気だと思われている人も多いかもしれません。

妊娠後期になるほど感染症にかかりやすかったり、重症化しやすいと言われているので予防策は必要です。
ただ、重症化するのは感染した人200人に1~2名程度と、重症化することはそれほど多くありません。
日本で感染したという報道はありましたが、それによって死亡したという例もないので、必要以上に不安になる必要はありません。

デング熱の症状は突然の発熱、頭痛、筋肉痛とそれに引き続く発疹とされています。
蚊に刺されてから3-7日後に高熱のほか、頭痛、目の痛み、関節痛等の症状が見られれば、デング熱の可能性もあるため、早めに医療機関を受診してください。
デング熱では、血液検査で白血球減少や血小板数減少が認められることが多く、これらの検査はどの病院でも受けることができます。

ジカ熱の主な症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、腹痛、嘔吐、目の充血、斑点状丘疹(=皮膚の赤いブツブツ)などがあります。
この症状が 4~7日ほど続きますが、同じく蚊を媒体とするテング熱に比べ、症状は比較的軽めです。

虫除けで予防策を

虫に刺されて掻いてしまうと、妊娠中は掻き後などが残りやすいので、できれば虫刺されしないようにしておきたいですね。
虫除けグッズで虫刺されを予防すれば、感染症の予防にもなるので活用すると良いでしょう。

自宅での虫除けといえば蚊取り線香が有名ですね。
蚊取り線香に含まれる「ピレスロイド」という蚊の忌避成分は、人体には無害といわれています。
製品に書かれている使い方を守れば妊婦さんでも使えます。

外出時には虫除けスプレーが活躍します。
妊婦さんが使う虫除けスプレーは、ディート成分が入っていないものを選ぶ方が好ましいといえます。
含まれている濃度が薄いので、知らないで使ってしまっても、直ちに悪影響が出るわけではありませんが、避けたほうが無難です。
また、同様に出産後は赤ちゃんに使う虫除けもディートフリーを選びましょう。

化学成分を使わず、虫除けをしたいときは、アロマやハーブを焚くと効果的です。
蚊取り線香や虫除けスプレーと比べると効果はお取りますが、アロマやハーブのなかにも蚊が嫌がる成分を持つものもあります。

シトロネラやレモングラスといったアロマを焚いたり、乾燥ハーブを置いておくと、虫除けしつつリフレッシュできるのでおすすめです。
ただし、妊婦さんには禁忌とされているアロマもあるので、注意してください。

妊娠後期のかゆみは、妊娠性痒疹の可能性も

虫刺されでかゆいと思っていたら、実は、妊娠中に起こりやすいという妊娠性痒疹という皮膚の疾患だったということもあります。

妊娠性痒疹は、全身に強いかゆみを伴う湿疹やじんましんができる疾患です。
妊娠初期から起こる可能性が高く、出産を契機に治ることがほとんどです。
あまりこの症状になる人は多くありませんが、虫刺され同様にかゆみのあるところを掻きむしってしまうと、発疹が出たり色素沈着などが起こり、重症化してしまいます。

産婦人科で、全身がかゆい、かゆくて眠れない日もあると相談すると、妊娠性痒疹と診断されてステロイド剤や保湿剤、抗ヒスタミン剤などが処方されます。

肌が乾燥するとかゆみも増してしまうので、お風呂に入って肌を清潔な状態に保ち、保湿クリームで十分な保湿をするとかゆみを防げます。
また、汗をかいたらこまめに拭いたり、着替えをすると良いでしょう。
肌にあたる下着を肌触りの良いものに変えるのも痒みを抑える良い方法です。

これらの症状には、肌を清潔に保ち、なるべく刺激を与えないようにすることが大切です。

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