妊婦さんと赤ちゃんとつわり

妊婦さんのつわり対策

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妊娠中は貧血になりやすい

      2016/06/06

妊娠中は血液の水分量が増えるので、貧血になる妊婦さんも少なくありません。
「すぐに動悸や息切れを感じる」「立ちくらみをする」「顔色が悪い」「疲れやすい」などの自覚症状があったら、貧血の可能性が考えられます。
血液全体の増加量に対して赤血球の生産が追いつかないため、赤血球の割合が減って血液が薄まってしまうからです。
そのため、妊婦は貧血になりやすいのです。
妊娠前は貧血でなかったとしても、妊娠中は誰しも貧血になる可能性があります。

鉄分不足の鉄欠乏性貧血

血が増えてるのに鉄欠乏性貧血になるのは不思議に感じるかもしれません。
血液中に必要な赤血球を作るのに鉄分やたんぱく質が必要なのですが、その必要な鉄分やたんぱく質などは赤ちゃんの成長にも必要なの栄養素なのです。
つまりは赤ちゃんに取られちゃうわけですね。
妊婦の体は赤ちゃん優先で栄養が吸収されていってしまいます。
だから妊娠中の妊婦さんは普段の食事で摂取している鉄分やたんぱく質の量では足りずに血液が増え薄くなってしまうのです。
これが鉄欠乏性貧血となってしまう原因です。
妊婦のおよそ30~40%は鉄欠乏性の貧血になる、とも言われています。

貧血が重症化すると

妊娠中の貧血は、まず体がなんとなくだるくなり、めまいや頭痛、寒気などを発症します。
この時点でなんとなく「貧血かも」と感じる方が多いようです。
貧血がひどくなると息切れが増えたり、かなりの寒さを感じたり、なかには立っていられず倒れる場合もあります。
産婦人科を受診して早めに処置を取るようにしましょう。
鉄分が足りなくなってくると、舌に炎症がみられることもあります。
これは一つの目安となるもので、妊娠中のお母さんはこまめに鏡をチェックし、舌に何らかの炎症が起きていないかどうか確認すると良いでしょう。
体のだるさなども見逃さず、貧血と感じたら椅子やソファーに座ったり、横になるなどして無理のない体勢を取るようにしましょう。
妊婦さんは血液の循環が滞りやすく、特にお腹に血液が集まるため、椅子や湯船から立ち上がると脳に血液が流れず、脳貧血となって立ちくらみにつながる場合があります。
今まで脳貧血になった事がなくても、ある日突然貧血が起きる場合があるため注意が必要です。
脳貧血も含む「めまい」や「立ちくらみ」は、代表的な貧血の症状の一つです。
意識を失って倒れると、自分で体をコントロールすることが出来なくなるため、お腹を下にして転んでしまう可能性もあります。

貧血は赤ちゃんやお産にも影響する

貧血により体の抵抗力が落ちているので、子宮内への感染も通常より起こりやすくなります。
炎症が進むと産褥熱といって、38度以上の高熱が出るケースもあるようです。

貧血になるとおなかの赤ちゃんへの影響が心配です。
おなかの赤ちゃんは胎盤を通しておかあさんの血液から酸素や栄養を受け取って育ちます。
ですから妊娠中のおかあさんが貧血だと、おなかの赤ちゃんも貧血になったり体の発育が悪くなることがあるのです。
赤ちゃんが低体重出生児や未熟児として産まれるリスクが高まります。
更に、産まれてきた赤ちゃんが貧血になる危険性もあります。
またお産に出血はつきものですがお母さんが貧血だと少量の出血でも血圧が下がりやすく出血量も増えてしまいがち。
出産のときに多量に出血すると輸血も必要になりますし、産後の回復が遅れたり、母乳の出が悪くなることもあります。
貧血というとあまり心配のない軽いトラブルのように思いがちですが、赤ちゃんや出産への影響も小さくありません。
ですから妊娠初期・中期・後期の健診で血液検査を行い、貧血かどうかのチェックを行うのです。

貧血気味の場合は、鉄分を食事やサプリメントで摂りましょう
一般的に妊娠中は貧血の治療や管理を産院で行うので、重症化するのはきわめてまれなケースのようです。
本来、赤ちゃんには優先的に酸素や栄養が運ばれているので、貧血の程度が軽い、あるいは中程度の場合は、発育や健康状態に影響する心配はないでしょう。

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