妊婦さんと赤ちゃんとつわり

妊婦さんのつわり対策

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つわりに似ている逆流性食道炎 妊婦さんがなりやすい炎症

      2017/08/06

つわり

妊娠すると胃が気持ち悪くなり吐いてしまうつわりはよく知られていますが、つわりと良く似た症状の逆流性食道炎があります。
逆流性食道炎は妊娠中にはなりやすい条件が揃っているため、つわりだと思っていたら実は逆流性食道炎だったという事があります。

妊婦さんの逆流性食道炎の原因

普通は、胃と食道を結ぶ筋肉が食べ物や胃酸を逆流させないように働いていますが、何かのきっかけでこの筋肉が緩むことで胃液や食べ物が逆流してしまい、吐き気や胃痛などの症状を引き起こしてしまいます。
妊婦さんの場合は、妊娠初期と妊娠後期でこの逆流性食道炎を引き起こす原因があります。

妊娠初期はホルモンの影響

妊娠初期には安定期に向けて黄体ホルモンが盛んに分泌されます。
女性ホルモンの分泌量が多くなると胃腸器官の働きが鈍くなってしまいます。
胃の機能が弱まってしまうために消化不良を引き起こし、食べ物が胃に留まる時間が長くなり胃酸が過剰に分泌されてしまうことになります。
そしてつわりによる嘔吐がきっかけで胃酸が逆流してしまい、喉や食道が炎症してしまうのです。

妊娠後期は子宮が大きくなることによる胃の圧迫

妊娠後期になるとお腹が大きくなってきます。
子宮が大きくなると胃が圧迫されるようになり胃もたれ、胃痛、胸やけや、食べ物がうまく飲み込めなくなるなどの食道付近の不快感を伴うようになります。
妊娠後期つわりとも呼ばれ、しばしば吐き気を感じる事が多くなります。
胃が圧迫されるために胃酸が食道に逆流しやすくなり、妊娠後期に多いゲップや嘔吐がきっかけに喉や食道が炎症してしまうのです。

つわり
つわりは、妊娠初期に現れる生理現象で、吐き気や嘔吐、頭痛、食欲不振、眠気など様々な症状が現れます。 普通、つわりは妊娠5~6週頃から始まり、安定期に入る妊娠12~16週頃
ゲップ
妊娠初期のつわりでは、胃のムカムカや胸焼け、唾液過多などの症状が多いのが一般的です。つわりのピークをむかえると、ゲップが引き金となって嘔吐してしまう事も多いようです。 妊

逆流性食道炎の症状は

逆流性食道炎は、胃から上がってきた胃酸が食道を荒らし、炎症や腫瘍を発生させる病気のことです。
胃から上がってきた胃酸が食道を荒らしてしまうことで、以下のような不快な症状があらわれます。

1.胸焼け・吐き気

胃酸によって食道が炎症するため胃のあたりがムカムカしたり、気持ち悪くなります。
もっとも多く見られる症状です。

2.口の中が酸っぱい

胃から上がってきた胃酸が口の中まで広がってしまうことで起こります。

3.喉の違和感

胃から上がってきた胃酸が原因で、のどに炎症が起こり、違和感や痛みを感じます。
のどがイガイガ・ヒリヒリするような感覚になります。

4.口臭が気になる

すっぱい胃酸のような刺激臭が口から発せられるようになります。

女性の口
つわりで口の中が気持ち悪い。 口の中が苦い、まずいと感じる。 妊娠してから口の中の不快感を感じる時が増えたり、口臭が気になったりしていませんか。 つわりの時期とも
女性の口
普段であれば口の中に違和感を感じることなど少ないと思いますが、妊娠期間中にはいろいろな事に敏感になってしまいます。 口の中に違和感を感じることも妊娠中、とくにつわりの時期

つわりと逆流性食道炎の違い

逆流性食道炎の症状は、胃がムカムカする胸焼けや胃痛、吐き気などの症状がずっと続くことです。
つわりの症状とよく似ているため妊婦さんには気づきにくい症状です。
つわりが治まる時期なのに、胃の辺りが気持ち悪かったり、喉の奥がヒリヒリと焼けるような感じがする場合は、つわりではなく逆流性食道炎の可能性があります。

逆流性食道炎の時の食事

逆流性食道炎の時は、消化が良い食べ物を食べ胃に負担をかけないようにして胃酸の分泌を抑えることが大切です。
カレーなどの香辛料がきいた料理は胃酸の分泌を増やしてしまうので避けたほうが良いでしょう。
炭酸飲料も、胃を膨らませてしまい胃酸の逆流を起こしやすくするので良くありません。

食事をとる時は

食事をする時は量を少なめにしたり、なるべくよく噛むようにすると胃に負担をかけずに済みます。
おかゆやうどんといった消化しやすく噛まなくても飲み込める食べ物は、胃が気持ち悪い時には最適です。
野菜などよく煮ると柔らかくなって消化しやすくなります。
煮る・蒸すなどの調理方法で作られた料理はオススメです。
反対に胃もたれしやすい料理は以下の記事を参考にしてください。

食べ過ぎ
妊娠後期になると赤ちゃんの成長に伴い、子宮が大きく膨らむことで胃や腸が圧迫されます。 胃や腸が圧迫されると胃もたれや胸焼けが起こる原因になります。 妊娠後期に最もよくあ

食べてすぐ横にならない

昔から食べてすぐに寝ると牛になると言われていました。
食べた後に寝ると太りやすくなったり、胃が気持ち悪くなるから戒めるために言われてきたことです。

つわりで気持ち悪くない時や、妊娠していない平常時であれば、少し横になってリラックスすることは、それほど悪くはありませんが、逆流性食道炎気味だったり、つわりで吐き気がひどい時は避けたほうが良いでしょう。

妊娠中は胃もたれを起こしやすい

妊娠中はホルモンの影響で普段よりも胃腸の動きが鈍くなっています。
食べた後すぐに寝てしまうと、さらに胃腸の活動が弱まってしまい、消化に時間がかかってしまいます。
消化に時間がかかると、それだけ胃の中に滞在する時間が長くなるので、胃酸が大量に分泌されることになってしまいます。

便秘・頭痛
妊娠8ヶ月ころには胎児の動きも活発になり、お腹も大きく重くなるため動くのが辛くなってきます。 これまで妊婦生活が順調だった人も妊娠後期頃になると体調が急変することがありま

胃酸を逆流させやすい姿勢は避ける

横になる姿勢も胃酸を逆流させやすい姿勢です。
一般的には、食後1~2時間は横にならない方が良いとされています。
寝る時に吐き気や胸焼けを感じる時は、夕食の時間を早めたり、量を少なめにしましょう。
横になる時は枕をやや高めになるようにクッションなどを下に敷くと良いでしょう。

お腹が大きくなった妊婦さんにとって楽な姿勢であるシムスの体位になる時も枕やクッションがあると便利ですよ。

抱き枕と赤ちゃん
妊娠も4ヶ月も経つと腰にも負担がかかり、微妙に痛みを感じるかもしれません。 いろいろな体制を取ってみても中々寝付けない。 そうした時に抱き枕があると楽な姿勢で眠れます。

姿勢に注意

前屈みの姿勢を続けている人や、猫背の人は胃を圧迫して胃酸が逆流しやすいため、逆流性食道炎になりやすいと言われています。
仕事などで前屈みの姿勢を長時間続くような場合は、こまめに休憩をはさんで身体を伸ばしたり動かしたりすると良いでしょう。
パソコンを長時間使う場合も、前屈みにならないようにモニターが目の高さよりも下になるような姿勢を保ちましょう。

つわりが治まっても妊娠中期や妊娠後期になってお腹が大きくなると普段以上に前屈みになってしまい、後期つわりと呼ばれるつわりと同じように吐き気を感じたりすることもあります。

薬の服用は医師と相談の上で

逆流性食道炎を治すためには、胃酸の分泌を抑えなくてはなりません。
胃酸の分泌を抑えたり、中和して胃酸の影響を小さくさせる薬や、唾液の分泌を増やしたりするような薬が処方されることが一般的です。

胃酸の分泌を抑えればつわりが無くなることはありませんが、症状は軽くなるでしょう。
市販の薬ではファモチジンをベースに調薬されているガスター10などが効果的です。
逆流性食道炎の場合はネキシウム、タケキャブ、タケプロンなどを使ったPPI(プロトンポンプ阻害薬)が有効なのですが、この薬は胃酸抑制効果は強いですが胎児への影響が心配されます。
ガスター系は効果が弱いですが、比較的リスクが少ない薬です。
いずれにしても市販の薬は自己判断で服用せずに、産婦人科の医師と相談して服用した方が良いでしょう。

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つわりで辛い妊娠初期は、赤ちゃんの体が作られる大事な時期でもあります。
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