妊婦さんと赤ちゃんとつわり

妊婦さんのつわり対策

*

なぜ塩分の摂り過ぎがダメなの?

      2016/06/06

妊娠中は塩分の摂り過ぎには注意しなさいと良く言われます。
これは妊娠高血圧症候群の原因になるためです。
妊娠高血圧症候群は赤ちゃんに十分な酸素や栄養が送られなくなり、成長障害や知能障害をおこしたり、早産や流産のリスクが高くなります。
お母さんも高血圧や腎臓病を併発したり出産後も後遺症になることがあり、産婦人科医もこの病気には特に注意を払っています。

スポンサードリンク

1日どれくらいならとっても良いの

重症度や病気が起こった時の妊娠週数、赤ちゃんの発育不全の有無などにより管理方法(入院の必要性)や治療の内容が違ってきます。
軽症では原則としてお薬の治療は控えることが勧められ、外来通院での食事のカロリー制限や塩分制限(1日7から8g以下)といった治療が中心となります。
1997年制定の日本産婦人科学会の「妊娠高血圧症候群の生活指導および栄養指導」では発症予防として1日当たり10g以下の塩分制限をすすめています。

妊娠期にはベビーの成長や母体の体組成変化に伴って、色々な栄養素が通常以上に必要となります。
塩分も例外ではなく、1日に0.2g程度の食塩が余分に必要となります。
一般に食べ過ぎたり塩分を取りすぎたりすると妊娠高血圧症候群になりやすくなります。
けれども、逆に極端なカロリー制限や塩分摂取制限がかえって健康を害することもあります。

減塩は急激に摂る量を減らすのではなく、少し控える程度

塩分を極端に避けるのではなく、料理を少し変えて控える程度が良いでしょう。
お酢やレモン・すだち・かぼす等といった酸味や、唐辛子等の香辛料を使って味にメリハリをつけたり、薬味・ハーブで香りづけをすると塩分を控えてもそれほど気になりません。
出汁の味を強めに効かせるのも良い方法です。
かまぼこ・はんぺん等の魚の練り物、ハム・ベーコン等の肉加工食品、カップ麺などは塩分が多く含まれているので、なるべく食べる量を減らしたいですね。

減塩だけでなく、食事で血圧を下げる

血圧を上げないための食事として、米国では低脂肪・低コレステロールで、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラル類を多くとることが推奨され、日本でも参考にされています。
低脂肪な食品としては、野菜、くだもの、ナッツ類、豆類、魚類、低脂肪乳製品などがあります。
コンニャク・いも類の水溶性食物繊維は過剰な塩分の排泄を促し、血圧の上昇を抑えます。
また、野菜・くだもの・いも類に多く含まれるカリウムには、血圧を下げる働きがあります。
加えて、カルシウム不足の改善は高血圧に効果があるとされています。
カルシウムを補給する場合は、ナッツ類に多いマグネシウムも一緒に摂ると吸収が良くなります。
カルシウムとバランス良く摂ると良いでしょう。

糖尿病腎症がある場合には、カリウムの排泄がうまくできないため、カリウムの摂取には注意が必要です。
制限した方がよいかもしれません。

 - 妊娠中の食事